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結婚相談所の集客が得意なウェブ屋の橋本(@web_ya2021)です!
会員の成婚時に発生する報酬「成婚料」
結婚相談所にとっては貴重な収入源となりますが、いくらに設定すべきか悩む事業者の方は多いのではないでしょうか。事実、あまりに高すぎる成婚料は会員の負担になることもあります。
また、成婚料を受け取るかどうかも結婚相談所によって考えが異なります。
そこで、この記事では成婚料を設けるメリット・デメリットや金額の相場・設定方法を解説していきます。
結婚相談所の成婚料とは?
結婚相談所のゴールは成婚、つまりは「会員同士がお互いに結婚の意思を固め、結婚相談所を退所すること」です。
そして成婚という成果に対して発生する報酬が『成婚料』と呼ばれています。
いわば御礼金のようなもので、個人の結婚相談所では導入されていることがほとんどです。
ちなみに成婚の定義は「プロポーズを受ける」「真剣交際を始めた」など結婚相談所によって異なるため、会員との間に認識のズレがないよう事前に説明しておくことが重要です。
また、成婚料が発生するタイミングも「双方の親に挨拶したあと」「成婚してから○○日以内」「結婚指輪購入後」など結婚相談所によって違いが見られます。
成婚料を設ける理由としては初期費用や会費のほかに利益が生まれ、より良いサービスを会員へ提供することができるということが挙げられるでしょう。
成婚料のある結婚相談所のメリット
結婚相談所にとっては収入源となる成婚料ですが、会員目線ではデメリットが大きいように感じられるのではないでしょうか。
たしかに、成婚料を設けると会員は初期費用・会費と合わせて払う金額が高くなってしまいます。
ところが成婚料には会員・結婚相談所双方が感じられるメリットもあるのです。そこで、ここでは成婚料のある結婚相談所のメリット2点を解説していきます。
結婚に真剣な会員が集まりやすい
成婚料がかかる結婚相談所には「お金を払っても結婚したい」という情熱を持つ会員が集まりやすいというメリットがあります。
そもそも結婚相談所の利用者は結婚願望の強い人が多いですが、成婚料を設けている相談所に軽い気持ちで入会した場合には金銭面で損をする可能性があります。
そのため、特に結婚を真剣に意識している会員が増えるでしょう。
さらに真剣に婚活をする会員が多く集まれば相談所内も活発化して、会員同士の出会いが増えることを期待できます。
また、結婚相談所にとっても真剣な会員をサポートすることはやりがいとなりますし、報酬を受け取ることで成果が見えてさらなるサービス向上にもつながるでしょう。
このように成婚料を設けることは成婚率をアップさせたい会員・結婚相談所双方にとってメリットが大きいと言えます。
成婚が早く決まる可能性が高い
前述の通り成婚料を設ければ真剣に婚活する人が集まります。
男性側も女性側も結婚願望が強い者同士が出会うことで、成婚が早くなる可能性が高くなるでしょう。
また、成婚料のない結婚相談所は初期費用・会費やオプション料のみで利益を出すことになるので「婚活が長引くほど儲かる」、一方会員は「なかなか結婚できずに財産も減る」という負のスパイラルに陥る可能性が考えられます。
その点、成婚料を設けている結婚相談所は「会員が成婚すればするほど儲かる」うえに会員は「早く成婚出来て負担も最小限で済む」という相乗効果が期待できます。
早期に成婚することが会員にとっても結婚相談所にとってもメリットになるので、全力で婚活に取り組むことができるでしょう。
成婚料のある結婚相談所のデメリット
前述では、成婚料を設けることで真剣な会員が集まったり成婚が早くなったりというメリットがあることをお伝えしました。
会員・結婚相談所の双方にとって良い結果につながるので、成婚料を取ることが悪いわけではありません。
しかし、そのメリットも場合によってはデメリットになる可能性があります。ここでは、成婚料のある結婚相談所のデメリットを2点解説していきます。
成婚料をめぐりトラブルに発展する可能性がある
国民生活センターによると、結婚相談所におけるトラブルは2020年には1261件発生しています。
事例としては「スタッフの対応がいい加減」「聞いていたサービスと異なるため返金してほしい」などが挙げられますが、成婚料をめぐるトラブルも少なくありません。
大きな原因は結婚相談所で使用される「成婚」は世間的な認識と乖離があることです。
一般的に成婚と言うと「結婚すること(籍を入れること)」と考えられていますが、ご存じの通り結婚相談所においては異なる場合がほとんどです。
相談所と会員の認識が一致していないと「納得できないので成婚料を払わない」、または「返金してほしい」という会員が出て問題となってしまう可能性があります。
こういった事態を防ぐために、成婚料を設ける場合は入会前にしっかり説明を行うことが重要です。
一般的な恋愛の感覚ではなくなることがある
会員にとって、成婚料を設けている結婚相談所では、手厚いサービスが受けられるというのはメリットの1つです。
ただ、通常の恋愛では交際や成婚に発展するすべてのプロセスに自分からアクションを起こす必要があります。
それが結婚相談所では、相手を探すことからお見合いへの立ち合い・交際までサポートを受けられるので、一般的な恋愛の感覚が分からなくなってしまう人もいるでしょう。
そうなると成婚退会後、交際がうまくいかなくなって入籍まで至らず、クレームにつながってしまう可能性もあります。
また、あまりにもお世話をしすぎることで会員が窮屈に感じることも考えられます。会員にはある程度自由に婚活を行ってほしいと思う場合は、干渉しすぎないというよう注意しましょう。
成婚料の設定の仕方
成婚料を設けるときには「いくらにするか」という悩みが出てくると思います。
たしかに金額が高すぎると会員の負担になり人が集まらなくなりますし、安すぎても結婚相談所の利益にならないという事態に陥ってしまうでしょう。
そこで、この章では成婚料の設定について、相場や他社との比較という観点で解説していきます。
成婚料の相場を知る
成婚料の相場は5~30万円と言われています。
かなり幅がありますが、成婚料が安ければその分ほかの費用を高く設定している結婚相談所がほとんどなので、トータルで支払う額はどの相談所もあまり変わらないでしょう。
また、成婚料はカップル1組当たりではなく男女双方に発生しますが、どちらが払うとは決まっていないのでカップルによっては男性がすべてを支払うこともあります。
高額すぎる成婚料は「支払えない」「○○のほうが安い」などのクレーム・トラブルになりやすいので相場をもとに設定するのがおすすめです。
競合他社の成婚料を調査する
成婚料を設定する際には競合している他社を調査してみましょう。
他社がどのくらいの料金設定にしているかを知ることで、適切な金額がおのずと見えてくるはずです。
ここでは参考までに大手5社の成婚料をまとめてみました。
結婚相談所 | 成婚料(税込) |
ツヴァイ | 220,000円 (紹介+自由検索セットプラン) |
パートナーエージェント | 55,000円 |
IBJメンバーズ | 220,000円 |
ノッツェ | 110,000円 (お見合いアシストコース・マッチングコース) |
サンマリエ | 220,000円 |
最も多いのは成婚料220,000円(税込)を設定している会社ですが「パートナーエージェント」は55,000円(税込)と結婚相談所によってかなり差があることが分かります。
また、大手よりも集客力のない個人経営の結婚相談所のほうが成婚料を高く設定している場合も多いです。
自社のサービスと照らし合わせて金額設定する
結婚相談所によっては、プランによっては成婚料に差がある場合もあります。
例えばノッツェでは結婚相談・紹介がメインの『ベーシックコース』の場合、成婚料がかかりません。
その分、成婚までの手厚いサポートは実施しませんが、「とにかく出会いが欲しい」「自由に婚活したい」という会員には向いているでしょう。
0円でなくとも成婚料を低く設定したコースやサービスを導入すれば、結婚相談所に抵抗のある若い世代やライト層にも受け入れられやすいという利点もあります。
もちろん結婚相談所の方針によるので、成婚重視で相談にもしっかり乗りながら会員の婚活をサポートしていきたいという場合には200,000円~300,000円程度の成婚料を設定したいところです。
大手の結婚相談所でも成婚料が無料の場合もある
成婚料があるからよい結婚相談所とは一概に言えないように、成婚料がないから悪い相談所とも言えません。
成婚料がかからない結婚相談所では広く浅いサポートが求められるぶん、たくさんの会員に気を配ることができるなどのメリットもあります。
そのため大手でも成婚料を設けていない結婚相談所はあります。
以下はその一部です。
- 楽天オーネット
- ゼクシィ縁結びエージェント
- エン婚活エージェント
- ツヴァイ(一部プラン)
- ノッツェ(一部プラン)
成婚料無料で価格の安さを強調しているのは「楽天オーネット」「ゼクシィ縁結びエージェント」「エン婚活エージェント」の3社です。
また「ツヴァイ」「ノッツェ」は婚活の自由度やサポートに差をつけることで、成婚料を取らないプランを設けています。
まとめ
今回は結婚相談所で成婚料を設けるメリット・デメリットや金額の相場・設定方法を解説しました。
成婚料を設けると結婚に真剣な会員が集まりやすく結果的に早く成婚へ結びつくというメリットはありますが、一方で会員とトラブルになりやすいというデメリットもあります。
トラブルやクレームを防ぐためには、入会前の説明時に「成婚」の定義や成婚料が発生するタイミングについて理解してもらうことが重要です。
成婚料の相場は5~30万円です。
これを目安に、競合他社の料金を調べてどれくらいが適切か考えましょう。
また、成婚料を設定する場合は、トラブルにならないように「どのようなサポートで婚活を充実させるのか」を視野に入れて検討することが大事です。
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